都内のホテルでの出来事です。
ホテルの正面入口から右手奥には喫茶店があり、こちらのケーキ
は、味、形、共に私には絶品です。中でもミルフィーユは食べごた
えもありお薦めの一品です。近くに用事で参りました折など、わざ
わざ求めに入る程です。
その日はたまたまお祝いのパーティー会場がこちらのホテルでした
ので、パーティーがすんで、帰りにはケーキを求めて・・・・・・などと
予定しておりました。
いつものように喫茶店のショーケースの中のいくつかを定め、出来
上がるのを待っておりました。すると先に会計をすませた二人の女
性が、接客された方に何やら館内の事をたずねている様子でした。
お話がすんで二人の女性のお客様は帰られ、お二人と接客された
ホテルの女性も自然と次の接客に入っておりました。
私がほんの少し他のお客様のお召し物に目をとめている間(ま)に、
お二人を接客されたホテルの女性のお姿が見えません。その時です、
広いホワイエの中ほどで先程館内をたずねた二人の女性が、あっち
よ、こっちよ、という身振りをしている姿に私が気づくのと同時くらいに、
このお二人を接客されたホテルの女性が近づいて再度丁寧に案内さ
れているではありませんか、そしてケーキのショーケースの前では
次から次へと、スムーズに代わりの方がお客様の接客に当たってお
られました。
迅速に応対のできる方はこちらのホテルに限らず他にもたくさんお
られる事でしょう。しかしその中で一体どれだけの方が、お客様が
本当に理解をされ満足されたかどうかを確認する、というアフ
ターフォローをなさっているでしょうか。さすが一流と評価されるこ
のホテル、お客様に対する心づかいはこの場面において、これ以
上ないのでは、と感じさせられました。
接客を代わってされていた女性との交代にしても、間をあけること
なく、お客様にいつどのようにして交代したかもわからない程スム
ーズな無言の意思疎通が出来ておりました。教育のレベルの違
いが、はっきりと感じられ、私は大変素晴らしい"心"を見せてい
ただいた気分でいっぱいのままに家路へと就いたのでした。
冠婚葬祭マナーコンシェルジェの日記 作者 Angel カテゴリー マナー(接遇)