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十三日は「事始め」

十二月十三日は、正月の準備を始める日、この日から正月の準備が始まります。
社寺のすす払いの映像がTVから流れ、相変わらずの様子に、無事にめでたく
例年のごとくと感謝をいたします。
年中行事や人生の儀礼の意味の深さを知るにつけ、そのおもいは深まり「相変
わらず」の大切さを痛感いたします。
以前、十二月十四日に浅草に出向いた折に、商店にいっせいに飾られた門松に、
正月準備をはじめたことがうかがえ、大切に伝統がうけつがれている様子によろ
こんだしだいです。
(江戸城の腰元らが矢絣のきものに黒地の帯をタテ矢に結び、たすきがけにて、
すす払いをしている様子が目にやきついていますが)この頃から、すす払いや
歳の市(正月用品を売る店)が街に立ち、いよいよ師走もくれていく様子がうか
がえます。
さて、事始め(ことはじめ)のこと(・・)とは、正月の行事を指します。
TVで芸能界や花街でその様子を見る事が出来ますが、関西では主家(おもや)
へ、のれん分けされた家が挨拶に出向く風習がありました。
鏡餅を持って、紋付きの羽織を着て、「何卒、相変わりませず、よろしゅうお頼み
申します。」といった挨拶が交わされます。
主家は酒肴を出すこともありましたが、ご祝儀とお土産を用意することもあるそ
うです。
床の間には鏡餅がならんでいます。
関西の風物詩ですが、習い事の世界でも師匠に挨拶にまいります。
茶道では、私も紋付きを着て衿を正し挨拶をいたします。
師は明年の干支の扇子を、おうつりに下さいます。
弟子たちは扇子の裏骨に自分の名を記します。
皆おそろいの扇子ですので、ここではしっかりと名を記すことが常識となって
います。
京都の井の上流の舞妓さんも、師から新しい舞扇をいただいている様子を目に
することがあります。
二月八日の「事仕舞い」は、「事始め」と対になる言葉で、この間(十二月十三日
から二月八日)が正月行事の期間です。
歌舞伎の世界でも顔見世が始まっていますね。
新たな年を迎える準備はさまざまに伝統行事をふまえて、私達の生活にも根づ
いています。
人生を経るにしたがい、その意味をさぐり大切にしていきたいと、ますます思う
ようになりました。
正月のきものにも、十二月から心づもりが必要です。
お正月には、なにか新しい品を身につけるという習いです。
半衿と足袋は純白のもの、きものコーディネートにも何か新しいものを、きれい
なものを、めでたくそろえたく思います。
さあ、いそいそと“事始め”いたしましょう。


冠婚葬祭マナーコンシェルジェの日記 作者 いしいようこ カテゴリー 年中行事

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2007年12月12日 14:41に投稿されたエントリーのページです。

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