
暑さ寒さも彼岸までと言いますが、本当に春のお彼岸あたりからめっきり春めいてきますね。春のお彼岸の頃はちょうど農作業が始まる時期にあたります。これからの様々な実りを祈る時季に、感謝の気持ちを込めてご先祖様に手を合わせるというのは決して無縁なことではないようです。
春のお彼岸は、春分の日(今年は3月20日)を中日とし、その前後3日間を合わせた合計7日間を言います。最初の日を「彼岸の入り」、最後の日を「彼岸の明け」と言います。今年の彼岸の入りは3月17日。物事の始めには、まず心に余裕をもって準備することが肝心ですね。彼岸の入りの前日には仏壇をきれいに掃除し、花を供えるなどして整えます。昔は主に、淡黄白色の花をつけ、全体の香気からお香を焚くのと同様の意味をもつといわれている「しきみ」が供えられていましたが、最近では季節の花を思い思いにアレンジして供えることも多くなってきたようです。淡いピンクのスイートピーは柔らかな春風を運んでくれるよう。「私を覚えていてください」という花言葉を持つこの花を、私の実家では毎年お墓参りに持参してきました。スイートピーがメインのふわふわのブーケになるようにアレンジするのです。
仏壇に供えた果物やお菓子は後でみんなで分けて美味しくいただいています。お墓に供えたものも持ち帰っていただくようにしています。お菓子や果物は少しずつ、できるだけバラエティーに富んだものを揃えていますが、これはご先祖様それぞれの好みにお応えできるように(笑い)と考えているから。もちろん「ぼた餅(春の花・牡丹の名に由来する)」も忘れません。
お彼岸は日本独特の行事で、他の仏教国には無い習慣だそうです。「彼岸」とは仏教用語で河の向こう岸、極楽浄土という仏の住む悟りの世界を意味します。お彼岸の頃は太陽が真東から昇り真西に沈むことから、西にあるとされる仏の住む極楽浄土、つまり「彼岸」の方角が正しく示されると考えられ、先祖の供養をするようになったといいます。
普段あまり仏壇やお墓にお参りできない方はお彼岸という良い機会に、春のうららの陽のなかを、ゆっくりとご先祖様のもとへ出かけてみてはいかがですか。
冠婚葬祭マナーコンシェルジェの日記 作者 Nyan カテゴリー 年中行事しきたり
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フォト : スィートピー
私の花図鑑より
http://www.mitomori.co.jp/hanazukan2/hana2.2.79sweat.html