仕事で早春の清里に行きました。雪の溶け始めた山々は、尾根尾根の白と山肌の黒、空の青とのコントラストが美しく、躍動感に満ちた力強さも見せてくれました。北岳と甲斐駒ヶ岳の間に聳え立つ富士の頂きは、気品をそなえ凛とした美しい姿でした。
東京での前々日の大雨、前日の寒さと強風とは打って変わっての晴天、雲ひとつない青い空でした。気温も20℃を超え、汗ばむほどの暖かさでした。
冬の間雪に覆われた清里の別荘地は、雪溶けのこの頃になり、ようやく【新春の集い】が催されるのだそうです。その会の講演にお呼び頂きました。
【新春の集い】ですから、皆様にはおおいに笑って頂き、品格ある笑いで福を招くよう心がけました。祝宴の席も、今年初めてお顔を合わせたという皆様の、笑顔溢れる集いとなりました。
終宴後、その会場にある天望台から【土星】を観せて頂きました。輪まではっきりと見えました。

その晩は、満月を望める露天風呂のある高原ホテルに泊り、翌日は美術館や工房をご案内頂き、蕗の薹の天ぷらと信州そばをご馳走になり、素敵な2日間を過ごしました。
「八ヶ岳からアルプスそして富士山が揃って、こんなに、はっきり、きれいに見えるのは珍しいのですよ。」と清里に別荘をお持ちのご案内のご夫妻の言葉に、本当に良い日にお呼び下さいました(^_^)と感謝感謝の2日間でした。
宿泊した高原のホテルのロビーには、可愛いお顔の雛人形が飾られていました。あまりに可愛いいお顔でしたので、写真を撮らせて頂きました。

「可愛いお雛様ですね」とフロアスタッフにお尋ねすると、立雛のお内裏さまとお雛様は18歳の時に、その方がご自身のためにお求めになったものだそうです。お道具はおばあ様のものだそうで、時代を感じる立派なものでした。
三人官女や五人囃子は、ご縁があったのか、ご近所で捨てられるところを貰い受けたお人形だということです。
立雛同様に、有職雛で、ふくよかなよいお顔立ちでした。
作られた時代も違う、持ち主も違うこの雛たちが出会い、こうしてこのホテルに飾って貰い、たくさんのお客様にみていただいている不思議…。
そのフロアスタッフの女性の優しさからのご縁と感じました。
そのスタッフは、迎えて頂いた時の第一印象がとても素敵で、親切で柔らかい雰囲気は見送りまで変わることなく、私や他のお客様に注がれておりました。
高原のホテルでのわずかなひと時は、一層思い出深いものになりました。
さて、こちら清里では昔から【ひな祭り】は、4月3日だそうです。桃の花が咲くのを待ってお祝いするのだそうです。
雪どけの山々にピンクの桃の花、そして春を運んできてくれるお雛様。
桜はそのあとになり、続いての花盛りを迎え、清里の春は爛漫となるようです。この2日間の清里は、優しい方々の素敵なおもてなしに、一足先に【春爛漫】を迎えました。
冠婚葬祭マナーコンシェルジェの日記 作者 usagi カテゴリー マナー〈おもてなしの心〉