
先日、あらためてマナーを表現することの大切さを、実感させられる場面に遭遇した。それは、型にはまったマナーではなく、今の自分が出来る精一杯のマナーとして、その人が実践したマナーだと私は思った。私の職場によく出入する業者であり、その決して大きい会社ではないが、経営者でもある方。いつもはかなり多忙な様子で、カジュアルな私服で納品に来て下さり、正直なところ、10年以上に渡りその方(経営者)とお会いしているが、スーツ姿は一度も見たときがなかった気がする。しかし先日、いつものように来社し、集金をしていたようだが、スーツ姿であったのである。私は失礼だが、心の中で、「珍しいなあ、何かこの後あるのかなあ…」そんな風に思ってしまった。けれども、その思いはすぐに拭うことになった。なぜスーツであったかと言うと、当社の担当者が退職するため、今回の来社は、業務プラス、お世話になったという挨拶をするためという二つの目的があったのである。当社の担当者と、その経営者の方とのやり取りの最後は、その経営者の方の最も丁重なお辞儀である敬礼で終わっていた気がする…その一連のやり取りを見ていて、私は思った。マナーって何て素晴しい“力”があるのであろうと。お金ではなく、人の心を伝えるために、例えば、その思い(心)を表現するために服装を変える、また、お辞儀をその状況に応じて使い分ける… 私の勝手な想像だが、その経営者の方の誠意は、十分に当社の担当者に伝わったに違いないと確信している…
冠婚葬祭マナーコンシェルジェの日記 作者 Oyasai カテゴリー マナー
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フォト : スーツ