
山梨には古くから高級食品として、この煮貝を伝えています。ある日、息子と若い女性が我家(千葉)に訪れました。随分前のことですが、玄関の入口で息子の影からそっと顔を出し、頭を下げている、それはショートヘアーの小さな顔立ちのMちゃんでした。今日は特別な日なのです。山梨から銀座に指輪を…つまり婚約指輪を二人で買いに来て、私達夫婦に報告、紹介となった訳です。いつも使わぬガラスの座卓にテーブルクロスを敷き、まあまあ美しく、爽やかに、私の手作りの昼食をテーブルに並べ、待っていたという訳です。思えば、学校を卒業するとすぐ一人で山梨に行ってしまった息子に伴侶ができるなんて、本当に嬉しいものです。さっそく紹介となり、“母からお二人に差し上げて下さいと頼まれました”と出されたのが煮貝でした。“ありがたく頂戴致します”とお礼を述べ、さっそく包みを開けさせて頂き、早秋のもみじの皿に煮貝を切り並べました。Mちゃんのお母様がこの日に相応しい品を、また、二人を宜しくと思いで娘に持たせたのでしょう。今は子供もでき、元気に山梨で暮らしています。山梨は主人の里で、いつも行ったり来たりしていますので、私にとっても故郷のようなものです。私は、郷土山梨の研究に余念がありません。
煮貝…アワビを煮て醤油漬けにした加工品。江戸時代、伊豆のアワビを甲州に届けるために考案されたのが、煮て送るという方法。道中、馬の背で日を重ねるうち、アワビはひときわ味を増したといいます。
冠婚葬祭マナーコンシェルジェの日記 作者 コラールピン カテゴリー 情報
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フォト : 甲州名産煮貝元祖みな与ホームページより
http://www.minayo.co.jp/
参考 : ニッポン食紀行<山梨編>武田信玄の大好物!?「あわびの煮貝」
http://www.nikkeibp.co.jp/style/secondstage/kaiteki/shokukikou_070925.html