
2000年シドニー五輪金メダリスト高橋尚子が現役引退を発表した。
高橋尚子といえば、2005年まで彼女を指導し「二人三脚」と評された小出義雄監督が有名である。小出流「ほめて育てる」の方法で選手を育成し、数多くの女子アスリートを世に輩出した。
小出監督はスポーツのコーチとしては日本ではおそらく初めてであろうコーチングのスキルを取り入れて、高橋を指導したのである。意識的に取り入れたというより、小出監督は、無意識にコーチングスキルを身につけているナチュラルコーチであったような気がする。
コーチングはああしろ、こうしろと選手に一方的に技術を伝授するのではなく、どうしたらいいと思うか選手に考えさせるところがコーチの手腕である。選手は自分が考えたことなら、やってみようと動機づけられる。やってみてうまくいったら、コーチが「できたね」「よくなったね」と認めてくれる。これが達成感を生み、さらにやる気が高まり、上の段階に進むことができて、目標に近づくのである。
高橋引退に対する小出氏のコメントが新聞に載っていた。
「僕と一緒にやっている子が、世界一になれないわけがないと思って指導してきた。・・・」
小出氏自身の自信も気迫に満ちているが、高橋を心から信じる信頼感がコーチングのまさに真髄を突いている。
引退の理由は、心と体のずれを感じたということだった。
高橋尚子はこれからの人生においても、夢に向かって走ると思う。
冠婚葬祭マナーコンシェルジェの日記 作者 Marin カテゴリー コーチィング
-----------------------------------------------------------------------------
イラスト : マラソンランナー