
JRの総武線に乗り換える階段の途中で、よい香りがします。
ビンつけ油の主は、キリリと髷を結い上げた、和服に外套姿のおすもうさん。私と同じホームで電車を待つ姿はステキです。スラリと長身の彼は、着物姿が板についています。イヤホンを耳に、雪駄の先でリズムをとりながら粋な姿も今風に… 一月場所は東京の国技館で行われている大相撲。今頃(正午すぎ)電車にお乗りとは…?と疑問に思いながら、両国からまた一人乗車。かっぷくのよい彼は、うぐいす色の長着に紫色の細帯を締めて、濃い色の足袋に雪駄は茶色。カラーコーディネートはなかなかのものです。風呂敷包みを抱えた姿は絵になっています。短い時間に二人ものすもうとりに遭遇です。粋な着物姿は場所中の映像とは違った魅力。ひと時、ビンつけ油の香りとともに楽しみました。久し振りに見る男性の和服用外套姿は、いつまでも脳裏に焼きついて離れません。
… インパネス・とんび…(和服用外套) …
男性の和服用外套(明治中期に白木屋呉服店が女性用の東コートとともに創案したもの)
当時、英国高官が着ていた、袖のないインパネスコートにヒントを得てつくられたもの。明治30年(1897年)頃には、都市に農村にと大流行を見たという、大きめのケープをマントのように改良したもの。
冠婚葬祭マナーコンシェルジェの日記 作者 Rainbow カテゴリー 季節の話題
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イラスト : 相撲