
いよいよトキの恋の季節到来である。
トキは繁殖期を迎えると、首から黒い分泌物が出て頭部から背中にかけて濃い灰色になるそうである。時おり新聞に掲載される放鳥されたトキが灰色の羽根をしているので、どうしたのだろうと心配していたが、生殖羽だということがわかった。
半年前佐渡島で放鳥された10羽のうち、1羽はタヌキに襲われて死に、1羽は行方不明らしい。あとの8羽はばらばらに行動しているとのこと。雌3羽は海を越えて本州へ渡り、そのうち1羽は最近宮城県に飛来したというニュースも届いている。
以前、鳥類の博物館でトキの剥製を見たことがあるが、それはそれは美しい鳥だった。こんな美しい鳥は見たことがないと思った。羽根は真っ白で顔と脚が真っ赤だった。くちばしは長くて黒い。翼と尾羽の裏側が朱鷺色と呼ばれる橙色で、飛翔する時の姿は見事なのだろうと想像できる。
江戸時代には、北海道から九州まで生息していて、珍しい鳥ではなかったという。美しさゆえの乱獲と環境の悪化で、今では野生のトキは中国にしかいない。
佐渡島に残って巣作りの気配を見せている雄がいるようだ。海を渡った雌は島に戻るのだろうか。それとも雄も雌を追って海を渡るのだろうか。恋の季節はいつもはらはら、どきどきである。
冠婚葬祭マナーコンシェルジェの日記 作者 Marin カテゴリー 情報
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フォト : 新聞記事より「トキ」