
近年私たちの食生活は大変豊かになり、一年中ほとんどの野菜に接することができます。
今回の「にんじん」という食材ですが、一年中いつの時期でも店頭で見ることができるこの食材の旬とは一体いつなのでしょう。調べてみますと、春夏にんじん、秋にんじん、冬にんじんなどのように、日本中それぞれの土地で時節にあわせて栽培されていることがわかりました。では、にんじんの原産地の気候風土を調べてみましょう。
原産地は現在のアフガニスタンで、食の都イスタンブールのあるトルコを経てヨーロッパに伝わった西洋種と、アジアを経て東方に伝わった東洋種の2種類があり、日本へは江戸時代に中国から東洋種、明治以降に西洋種が入ってきました。現在流通しているものはそのほとんどが西洋種です。
アフガニスタンは乾燥帯に属し、夏暑く冬寒い、降水量の少ない草原地帯で植物が主に育っています。従って、日本での旬のにんじんは夏の暑い時季に種まきをして冬の寒さが訪れる前の今頃の時季に収穫されたものということになります。この、いわゆる秋物のにんじんの産地は北海道と青森です。ぜひ10月の旬の味覚を堪能したいものです。
日本各地で栽培されているにんじんにはたくさんの品種があります。私たちの最も慣れ親しんでいるものは「五寸にんじん」、お正月に出回る赤みの強い京にんじんは「金時にんじん」、中国から伝わった「Chinese-Yellow」を掛け合わせた黄色い品種の「金美(きんび)にんじん」、ベビーキャロットとも呼ばれる10cmほどの小型種である「ミニにんじん」、表皮は紫色で芯はオレンジ色をしたとても珍しい「紫にんじん」といったように本当に様々な種類がこのにんじんにはあるのです。さすがは世界を東西に伝わって来た野菜、という感じですね。
にんじんの学名はDaucus carotaといい、体を温める赤いものという意味があるそうです。またcarotaにも「燃える」とういう意味があるので、にんじんの色ともよく関係していますね。
輪切りにすると芯の中央までみずみずしく赤く色づいている、これが美味しさの証です。βカロテンというビタミンAの元を豊富に含む緑黄色野菜でビタミンCもたくさん含んでいますので、お肌や粘膜を強くしたり体を温めて免疫力をアップさせたりと、生活習慣病やガンにも効果があるといわれる最近注目の食材です。生のにんじんにはアスコルビナーゼというビタミンC酸化酵素が含まれるため、生のままミキサーにかけてジュースにする場合などにはお酢やレモン汁のような酸を加えておくとビタミンCを壊さずに摂ることができます。加熱調理する場合にはアスコルビナーゼは働かなくなりますので、このような処理は必要ありません。
また若葉も食用になり、「にんじん菜」や「葉にんじん」と呼ばれるこの若葉には根の2倍ものビタミンAが含まれており、同じくビタミンC、そしてカルシウムも豊富に含まれています。おひたしや和え物、炒め物として食すと美味しいので、ぜひお試しください。
冠婚葬祭マナーコンシェルジェの日記 作者 Angel カテゴリー 情報
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フォト : にんじん