
今年もはや12月。イルミネーションの輝き、年の瀬も押し迫ると例年のごとく、世の中全体が何やら気ぜわしくなってくる。だからこそ、いや、かねてから予定していた茶会に、この度、初めてご参加の方をお連れいたし出席する。毎年、インターナショナルチャリティ茶会(裏千家茶の湯インターナショナル主催)は行われており、度々私も出席している。その度に各国大使夫人と、またご関係の方々の多数のご出席。民族衣裳に身を包み、あるいはビジネススーツでと、同じスーツ姿でもスタイルの違いに目をうばわれることもある。
会場は英語でのスピーチにて、アトラクションは長唄を四囃子での披露、黒紋付に袴姿。会場の日本女性はすべて和服とまさにインターナショナルである。長唄は儀式につかわれる曲が組まれ、しばし空気がかわる。連れの女性は、バラの手描きの訪問着、まさにホテルでの装いにはうってつけ。外国人の視線は、彼女の着物姿に注がれる。
4Fの桜の間は桜のシャンデリア。窓越しに紅葉した木々が目に入り、建物の内・外とともに見事な情景を楽しむことができる。「待つこともお茶」と言いながら、しばし東光庵の待合で、道具ぐみを拝見する。しつらいは席主のお人柄がにじみ出た大らかなもの。一服をいただき癒される。床は「和をもってとうとし」、花は「蝋梅と曙つばき」、お茶は「群鶴の白」(天皇ご在位20年を祝ってつくられたもの)、菓子は「雪もちの椿」、寿棚の水指のジャパンブルーの見事なこと。花入れは李朝の白磁、道具は継承され、それをつぐ人によってまた活かされる。祖父のもの、母の使っていたもの、と席主はにこやかに話される。
文化はこうして、平和の中で時をえて活かされ、私たちを楽しませてくれる。忙中閑ありとしみじみ至福の時を過ごしたのである。
P.S 帝国ホテルは今年120年。ロビーにヒストリーの展示がある。さすがにインペリアルと…
冠婚葬祭マナーコンシェルジェの日記 作者 Rainbow カテゴリー 文化
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フォト : 帝国ホテル 桜の間