
針供養というのは、折れた針や古くなった針などに感謝をし、供養する行事です。12月8日 京都嵐山法輪寺ではその年に皇室でご使用になられた針を供養するので有名です。針をこんにゃくや豆腐などに刺すのは今までの苦労をねぎらい、たまには柔らかいものに刺して休ませてあげようという心遣いなのだそうです。そして裁縫の上達を願う日でもあります。昔、裁縫は女性にとってとても大切な仕事でしたし、針も高価なものでしたから大切に扱ったのでしょう。
東京浅草寺では2月8日に針供養が行われます。関西以西では12月、関東などでは2月が多いようですが、先にあげた京都の法輪寺では2月と12月の両方 行うそうです。
最近の小中学校では家庭科の授業を男女一緒に行います。そのせいか、何時間もかけてパジャマを縫うなどという授業はあまりないようです。皆で献立を考えて時には買い出しにも行って料理を作って食べるというほうが男子にも受け入れやすいのでしょう。確かに料理のできる男性は増えてきましたが、裁縫の得意な男性が増えているという話はあまり聞きません。男性どころか女性もあまり裁縫をしなくなっているようです。私の子どもが幼稚園にあがる時にバッグやスモックなどを手作りしましたが、今は手芸店が手作りを肩代わりするサービスがあります。親は子供が好きなキャラクターなどの生地を買い、付属品のセットを買ってサイズを指定して注文するだけです。
ちょっとしたボタンつけなどもクリーニング店が有料でしてくれる世の中です。一人暮らしの男性などは便利だろうと思っていましたが、どうやら頼むのは男性ばかりではないようです。以前、キッチンにまな板のない家が増えていると聞いたことがあります。裁縫箱がない家庭もそのうち増えていくのかもしれませんね。
和裁の世界と、パッチワークなどの趣味の世界など、あまり生活に密着していないところでしか針が活躍しない生活になってきているようです。針供養の将来はいかに?
冠婚葬祭マナーコンシェルジェの日記 作者 Fuwari カテゴリー 季節の行事
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フォト : 法輪寺 針供養