
06年の教育基本法改正で、教育目標の一つに「伝統と文化の尊重」が掲げられ、新学習指導要領に伝統や文化に関する教育の充実がうたわれたことから、文部科学省の教育課程特例校制度を利用し、様々な小学校で広く伝統文化を教えるようになっております。
通常の各教科・活動の年間標準時数を確保した上で、余剰時間を学校の裁量で時間を設け、このような伝統文化を学べる時間にしています。
国語とは違った「日本語」や、「風呂敷」「茶道」「礼儀作法」「書道」「伝承踊り」「百人一首」「剣道」・・・ まだまだ沢山のことに取組んでいるようです。
例えば、毛筆で行なう「書道」の授業は3年からなのですが、ある小学校では1、2年生に書道を教えています。小さい子供が筆を使うのはなかなか難しいと思いますが、重きを置くのは、字の上達ではなく、書道の作法を通じて、伝統文化への感心や落ち着いて物事に取組む姿勢、思いやりの心を育むことだそうです。また、その日に挑戦する字に対し、筆を持つ前に、その字の形から連想するものを児童に答えさせ、その上で字の由来を説明し、国語との関連性を意識し、漢字への感心が高まるようにしているそうです。
「礼儀作法」などは日頃からの繰り返しが大切、ということで、特別な時間を設ける以外にも日頃から繰り返し指導されているそうなのですが、このおかげで、挙手する手も指先までピンと伸び、発言も気をつけの姿勢で話す。廊下ですれ違う時も学校の皆が立ち止まって両手を腿にやり、相手の目を見ながら「こんにちは」をお辞儀をするといった結果が出ているそうです。
他に様々な授業がございますが、いずれも言葉遣い、姿勢、態度が良くなり、児童は皆落ち着いた行動をとっているといいます。初めて勉強を始める時に、一緒に日本文化についても学ぶことで、通常の各教科と同じように礼儀をはじめ、伝統文化が身に付くというのは素晴らしいことだと思いました。
勿論、和文化を継承していくことは大切ですが、単にそのまま伝えれば良いということではなく、現代に暮らしていく中で関連性を持たせて指導していくことも大切です。そうすることによって、楽しく身を持って体験し、受け入れていく事ができるのではないでしょうか。
このように伝統文化を小学校で指導していくという動きは進んでいるものの、まだまだ特例校においてが殆どです。早い時期にどの小学校でも当たり前にこのような授業ができることを願います。また、学校で習うことができなくても、大人の私たちが子供への見本となって和文化を伝えていかれるようになれたらいいですね。
新たな文化を創造しながら、この先ずっと伝統文化を承継していきたいです。
冠婚葬祭マナーコンシェルジェの日記 作者 ☆Fain☆ カテゴリー 教育
---------------------------------------------------
フォト : 和文化イメージ