
ピアノを子供達に教えている女性が、一昨年、当協会のドアをノックしました。小学校入学を前にした男の子のお母さんでもあります。
日常の子供達とその母親とのお付き合いの中で、「ピアノを教える先生として、もっと幅広く、心からの対応もでき、教えることもできる大人の女性でいたい。」との願望からです。マナーガイダンスの中で、私も「先生でいるなら、すべてのことに先生であれ」との教えを、20代後半に師から言われたことを話しました。(好奇心・探究心・廉恥心と感謝の心を持ち、自らできうることに精一杯挑戦する。その中での、人から、物から、場から、自然からの学びは、今も大切な宝となっています。と)
子育てと仕事、そして先生。その生活で学ぶ自分、生徒としてのもう一つの自分を取り入れたのです。限りある時間と体力、母としての顔から、仕事、先生としての顔、そうです、できないことはないと、ポジティブに向かうことは、自分の成長にもつながります。一生懸命の姿は、お子様との間によいコミュニケーションが取れたことでしょう…
この度、コンサート・ユキ(第15回定期演奏会最終回)が、新宿の加賀町のホールで行われました。もちろん彼女もピアノを演奏します。この情報を得たとき、受講生のプライベートな一面を知ることになるのだが、ピアノに音楽に関心をもって、かつて挑戦をしていた自分に、この度はお聴きする側になって、この演奏会を楽しみたいとチケットを送っていただきました。このホールのある加賀町は師 酒井美意子先生の故郷加賀のお殿様の大名屋敷跡として地名が残っています。懐かしい思いと、裏千家東京道場が近くにあることから、私にはお馴染みの場所でもありました。
コンサートは、ジュニアの小品曲から始まり、第1部・第2部と構成され、30分もの長編曲など、ショパン・バッハ・リスト・ラヴェル・ベートーベンと続きます。代表のユキ先生は最後にプログラムされています。演奏はプログラムを数曲残し、ショパンのノクターンの演奏で終了となりました。先生のスピーチに、「師の○○先生も○○先生も途中で投げだしました、私も先生に習って、これで演奏を終わりとします。」と両手を挙げられたのです。
おおらかでチャーミングな先生の人柄がここに溢れていました。先生・演奏者として、たくさんの方々に慕われ、今日まで続いてきた訳がそこにありました。先生は朝から一人一人にコメントをつけてお渡しをしておいででした。先生としての最後の仕事です。技術だけでなく、魅力ある女性として輝いておいでなのです。プログラムには、「15年のコンサートの締めくくり、今までの成長、積み重ねを生かし、今後も良い方法で音楽を楽しみたい。とあります。このご時世に、いつまでも幸せに音楽に携わってほしいと、会員の方々は家庭・子育て・仕事を持ち、ひくことに情勢をもち、喜びを得ている。」とのコメントも添えられていました。
100名からの関係者、聴衆者の末席後方から、ユキ先生のピアノをお聴きしました。おじさまの、4月に滋賀で行われるご法事に弾きたい曲としての、ベートーベン・シューベルト・リスト・ショパンの想いのこもった曲が奏でられ、ノクターンを最後に… 今もその音色が耳に残ります。ユキ先生は、初めてお会いするのにそんな気持ちになりません。一言も言葉をかわしていませんのに…おそばに寄りたいほどです。
先生と演奏者としてのお姿は弟子の方々の目に、耳に、心に、人生の師としても残り続けることでしょう…
冠婚葬祭マナーコンシェルジェの日記 作者 いしいようこ カテゴリー こころ豊かに
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フォト : コンサートパンフレット