
--- この街に、ひとに、たくさんのありがとう--- 2010 White Day
ISETAN吉祥寺店の店内のエスカレーターの降り口で、感謝のクッキーがお客様に一つずつプレゼントされたのである。
手もとの、パッケージされたクッキーをながめて、これはプレミアもの…と感慨深くながめているのであるが…
店長の挨拶に客から拍手があがった正面入口で、従業員を背に大勢のお客が並ぶ前である。「本日をもってISETAN吉祥寺店は閉店します。これ迄の間、様々なお客様に支えていただき、誠に有難うございました。」と38年の歴史に幕を降ろしたのであった。
「首都圏で住みたい街」のランキングでいつも上位になる吉祥寺。人波の絶えない駅前商店街の中心部にあるISETAN。新宿、渋谷から20分、中央線と京王井の頭線を利用の若者で賑わうところでもある…が、歴史と文化の香る、ミドルエイジも楽しめるオシャレな大人の街でもある。
「百貨店」は選び抜かれた商品を提供するところ。そこにお客が集まり、商品に接客にとお客は満足する。百貨店とはそのようなところ。一流企業の顔が一つ消えていった。店を愛して利用していた客は困惑、この先どのように…と、昨年の3月に閉店を発表してから、利用客は残念に思いながらも、店から離れずに、客として店員とのコミュニケーションも楽しみながら満足を得られる店として、これまで愛してきたのである。私もその一人であるが…
この日、お別れの挨拶を兼ねて、おいしく提供してくれている店でランチをいただく。レジでの支払いどきに添える店長のユニークなことばと笑顔。また味わいたいと、料理とホスピタリティーはお客を満足。支払がいのある店は、どこに行っても健全であるだろうと…
いくつかの売り場で最後の買い物をし、お礼を述べる。店員の方々の有終の美を飾ったファイナルの姿。客と店員の関係は、時代と共に育まれ、一流企業の顔としてよい関係は続いていった。
仕事で得たスキルとホスピタリティーは錆びることなく、これからの人生でも輝いていくことであろう… 客としての満足度は忘れられない思い出。
出会いとは別れでもある。この春の別れは格別である。
時代が、要求が変化し、あそこもここもといくつもの店が変わっている。文化やホスピタリティーは成長する街になくてはならない。変化は避けられないものの、「人の集まる、何かが生まれる。」よろこびの街であってほしい、と願わずにはおれない。
冠婚葬祭マナーコンシェルジェの日記 作者 Rainbow カテゴリー おもてなし心
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フォト : 感謝のクッキー