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『三菱一号館美術館』

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 6月初旬の晴れた日に、三菱一号館美術館を訪れました。東京駅と有楽町駅のほぼ真ん中あたり、丸の内仲通りから丸の内ブリックスクエアに一歩足を踏み入れた瞬間、東京のど真ん中にこんな空間が出現したとはと喜びの溜息を思わず漏らしました。そこには緑豊かな英国風庭園が広がっており、ベンチにはそれぞれ憩いの時間を過ごす人たちが散見されます。その奥に美術館は歴史と現在の時空を超えて再現されていました。
 三菱一号館は、1894年(明治27年)に、英国人建築家ジョサイア・コンドルの設計により、三菱が丸の内に建設した日本最初の洋風事務所建築でした。この建物は老朽化のため1968年(昭和43年)に取り壊されましたが、同じ場所にコンドルの原設計に沿ってそのまま復元され、美術館として生まれ変わりました。
 開館記念展は「マネとモダン・パリ」として、パリを愛した近代絵画の創始者エデュアール・マネを選定し、モダン・パリの変貌にも焦点を当てながら、マネの油彩、素描、版画を出品して、マネの芸術の全貌を展覧しています。ひときわ目を引くのがベルト・モリゾの肖像画です。黒に近い濃い茶色の瞳は、私たち観るものへ深い憂いや悦びや哀しみを語りかけてきます。
 マネは51年間の生涯でそれほど多くの作品を残しませんでした。それ故に渾身の一作一作が私たちの胸に刻まれます。モリゾへの人間愛を言葉には表せず、絵で表現したマネの孤高の感性が響いてくる初夏の午後でした。

冠婚葬祭マナーコンシェルジェの日記 作者 Marin  カテゴリー 文化

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フォト : 三菱一号館美術館 開館記念展


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2010年06月14日 09:20に投稿されたエントリーのページです。

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