
雨に打たれながら花の色を一刻一刻変えていく紫陽花は、「七変化」とも呼ばれてきました。学名はハイドランジアといい、ギリシャ語で水の容器という意味です。もともと紫陽花は唐の詩人白居易が別の紫の花に命名したのですが、平安時代の学者が今のアジサイにこの漢字を当てて誤用が広まったもののようです。ユキノシタ科の落葉低木で、大きな菱形の花びらのように見えるのは、実はがく片で、非常に小さい球状のものが花です。
額縁のようにがく片が花をとりかこんでいるガクアジサイは、日本原産です。18世紀末頃、日本のガクアジサイが中国を経てイギリスに渡り、改良されてできたものがあちこちで、よく目にするセイヨウアジサイです。日本に逆輸入されたわけです。
土壌のPH度は、花の色が決まるひとつの要因と言われており、酸性土壌だと青系の色に、アルカリ性土壌だと赤系の色になる傾向はあるようです。
紫陽花で有名な鎌倉の明月院が紫陽花を植え始めたのは、それほど古くはなく第二次世界大戦後ですが、その理由は手入れが比較的楽だからということだったそうです。また、紫陽花に毒性があることはあまり知られていないと思います。
万葉集にも歌われた紫陽花、鬱陶しく湿度の高い雨降りの日に、日本人をどれほど癒してきてくれたことでしょうか。
冠婚葬祭マナーコンシェルジェの日記 作者 Marin カテゴリー 季節の話題
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フォト : 紫陽花