
6月から7月にかけて淡い黄色の花を咲かせるホオヅキは、花の咲いた後に六角状のガクの部分が発達して果実を袋状に包み、熟すとオレンジ色になります。開花時期に合わせて日本各地でほおづき市が開催されますが、毎年7月9日と10日に開かれる東京浅草寺のほおづき市は、江戸時代から続いており60万人の人出を集め有名です。
浅草寺のほおづき市は、四万六千日分の御利益があるとされた7月10日の観音詣での縁日と、盆の草市が結びついたものです。江戸の庶民は、浅草寺に観音詣でをして、雷よけのホオヅキや盆の草飾りを買って帰り、御先祖様の仏壇に飾ってお盆を迎える準備をしたのです。
ホオヅキの赤い実は、皮を破らないように中の種を丁寧に取りだし、風船のようにして音を鳴らす笛として子どもの遊びに使われていました。遊ぶ子どもたちの頬の様子から「頬突き」と呼ばれるようになったという説があります。また、ホオというカメムシがこの植物によく集まってくることから「ホオ好き」と呼ばれるようになったという説もあります。漢字では鬼灯と書いてホオヅキと読ませます。中国語で小さな赤い提灯の意味です。日本でも死者の霊を導く提灯に見立てて仏壇に飾るようになったのです。
昔、姉の真似をしてホオヅキの実で笛を作った記憶が蘇ります。幼く不器用な私は笛を作るのも、鳴らすのも得意ではなく、切ない思い出のホオヅキには近寄らなくなっていましたが、既に時効は過ぎました。今年はリベンジしましょうか。
冠婚葬祭マナーコンシェルジェの日記 作者 Marin カテゴリー 季節の行事
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フォト : ほおづき市