
--- 知られざる海老蔵の世界を垣間見る---
NHK TVの“プロフェッショナル”は、長年に渡り様々な分野で活躍の第一人者、プロの「仕事への流儀」を語ってもらい、映像と共に脳科学者とアナウンサーが、プロフェッショナルから引き出す、トークも交えた得がたい番組である。この度、久しぶりにスペシャル番組として登場。この番組の最後を飾るのに相応しい歌舞伎役者 市川海老蔵が出演する。まさに、魂の記録であり、匂いたつオーラと存在感、21世紀の歌舞伎界を背負って立つ、愚直に歌舞伎に打ち込む知られざる海老蔵の世界を垣間見た90分であった。
350年前からの海老蔵の先祖は、市川団十郎からスタート。7代目、9代目、11代目と市川家の世界は演技の型が続く。海老蔵は、1日4演目、年間500回の出演。ほとんど休むことなく歌舞伎づけ。歩くのではなく、飛ぶことにである。まるで生き急ぐかのように… そこにある彼の思いは、今をどれだけ突き進めるのか。若い時こそ身に付けるべきと、歳を経て本物になることへの喜びの姿であった。6月に座頭として、熱狂的なロンドン公演を成功させている。そこには壮絶なまでの演技との戦いがあったことを知る。
市川家の型は見得と睨みに代表される。海老蔵の襲名披露(平成16年5月・6月公演)での美しく、型の決まった睨みの姿は、今も瞼に残る。助六、松王丸の見得を海老蔵は、「無心でやる見得がよい」と… また、「役の性根をつかみ、型でないものが出ること」これを、「役者として大事にしている流儀」であるともいう。
今は、守りたいものが増えた。結婚は楽しいもの、おもしろいもの、と語っている。家族との会話のことである。団十郎は父であるが、彼には常に師であったからなのであろう。… 団十郎の芸を引き継ぎ、5才で初舞台、今、32才の彼は、11代の祖父のように格好よくなりたいと、祖父の写真を常に身近に置く。自分を祖父に重ねてイメージしているのであろう… 役者としても人としても益々魅力あふれた将来であって欲しいと見守り続けたい。歌舞伎にすべてを捧げる彼は、「苦しいから乗り越える喜びがあると気づき、昨日の自分を越えることを経験し続けること」と、プロフェッショナルとしての覚悟のほどを言っている。
冠婚葬祭マナーコンシェルジェの日記 作者 Rainbow カテゴリー 情報
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フォト : パリ公演全記録 十一代目市川海老蔵 襲名披露 [DVD] より