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2011年02月 アーカイブ

2011年02月02日

無心になる

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 「達成感は、無心に階段をのぼりきること。」と、54才のIT企業の社長は、昼休みに地下から社長室のある19階までのぼりつく。部下が時折お伴するが、途中でへばっている。仕事に健康な体は基本と、社長の言葉。「良い仕事は丈夫な体から…」とうなづける。ビジネスマンの日常である。
 東京タワーの階段は600段あることはご存知だろうか…?息子に後押しされながら、途中3回の休みを入れ、70代の母親ののぼりつく姿が目に入る。「気持ちよかった」と達成感の一言であった。また、東京にある地下鉄の階段は290箇所あるとのこと。まさに四国霊場を行脚するごとくに、エスカレーター脇の階段巡りをしているグループがある。地下鉄から発した行動は、神社の階段までのぼりつめ、手を合わせる。きっと御利益があると、無心に行動する姿にエールを送りたくなる。
 何がご縁で、心を通わせる仲間ができるかわからないのが楽しみである。よいことは続いている。無心に心と体を向け、一人から始まったこともネットに載せたことから、仲間ができ、次々にチャレンジ。これが現代社会の仕組みなのであろう…
 「近頃、都に流行るもの」とは、自分ならできる、今ならできると自らを促し、日常生活に取り入れる。それも、今まで人のやっていないことを実現させるから尚のこと喜びとなるのである。一時のブームに終わらせず、よいことは自分の為だけでなく続けたいと思うのであるが…
 生き方も含めてこだわり、長く続くことから習慣として、また、文化として大切に見直されることにもなる。

冠婚葬祭マナーコンシェルジェの日記 作者 Rainbow カテゴリー こころ豊かに
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2011年02月03日

春を迎える厄払い -節分-

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 立春の前日は、「鬼は外。福は内」と豆まきをする『節分』ですが、もとはそれぞれの季節が終わる日(立春、立夏、立秋、立冬)の前日が『節分』です。最近ではそのそれぞれにも恵方巻を食べるなどの節分をする方も増えてまいりましたが、やはり春を迎えることが新しい年を迎えることでもあり最も重要と言われ、豆まきをして厄払いする節分がメジャーになっております。年中行事の中でも、大変人気が高いそうです。
 その『豆まき』は、農民の豊作を願う気持ちを反映し、畑に豆を撒く仕草を表し、新年を幸多き年にする為に、災いをもたらす鬼を追い払う節分行事として定着しています。
 鬼は邪気や厄の象徴です。その鬼を追い払う為にするのが「豆まき」です。その土地土地にもよりますが、大体の皆さんは「鬼はー外! 福はー内!」と言って豆まきをしておりますが、日本の昔話には節分に関する昔話でこんなお話があるのです。

あるところに住むとても貧乏な夫婦・・・
最愛の奥さんもお子さんも亡くしてしまった一人暮らしの寂しいおじいさん・・・
毎日毎日一生懸命働いても、どうがんばっても貧乏のまま。ひとりぼっちで寂しい。
そんな、どうせ福など自分のところには来ないのだから、とあべこべに叫んで豆まきをすることに。
「鬼はー内! 福はー外!。 鬼はー内! 福はー外!」
すると、いつも豆を撒かれて邪険にされ、痛い思いをしている赤鬼・青鬼達が、こんな風に呼んで貰えたのが嬉しくてやってきます。
そんな鬼達を見て、貧乏な夫婦も寂しいおじいさんも、何もお構いできませんが、とできる限りでもてなします。
いつもは貧乏で先が見えなくても、一人ぼっちで寂しい思いをしていても、今日は賑やかで嬉しい思いでいっぱいです。鬼達も楽しくて、皆で大宴会です。
その内朝になり、鬼達は山へ帰っていきました。
その時に忘れていった鬼の金棒。その内取りに来るだろうと思い、貧乏な夫婦はそのままにしておきましたが、鬼は取りにきません。その内に鬼の金棒が評判になり、その金棒を見るためにあちこちから見物客がやってきます。やってくる人にお茶や団子を売り、夫婦はやがてお金持ちになりました。
寂しいおじいさんも鬼達が置いていったお金で、新しく奥さんと息子の立派なお墓を立て、手を合わせました。楽しい夜を過ごせた事がとても嬉しく幸せで、また来年も鬼達を招いてやりたいと思いました。
いつも皆に嫌われていると思っていた鬼は、おじいさん達に優しくもてなされ、とても嬉しかったので、きっとお礼に金棒やお金を置いていったのかもしれません。
夫婦やおじいさんも、とても幸せになりました。

鬼は怖くて嫌われ者かもしれません。でも、それはこちらが邪険にしてるからかもしれませんね。
皆が優しく分け隔てなく係わり合うことで、円満に幸せに暮らせるのではないでしょうか。
邪気とは悪意や悪気、悪い気持ちです。今年の節分は、そんな自分の中の心の鬼を退治して、皆が幸せに暮らせるように願いを込めて豆まきをしたいと思います。
 今年も邪気を祓い、福を招いて、皆様が幸多い1年を過ごせますように。

冠婚葬祭マナーコンシェルジェの日記 作者 ☆Fain☆ カテゴリー 年中行事
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2011年02月04日

立春です

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 立春とは二十四節気の一つで暦の上ではもう春になります。冬生まれのくせに寒さが苦手な私にはとても嬉しく響く言葉です。とは言っても実際は寒さもこれからが本番というところですが。
 
 今年は各地で大雪による被害が報告されています。国道が走行不能になり何キロもの渋滞が発生したというニュースも耳にしました。立ち往生する車の中で夜を明かさなければならなかった方々はどんなに心細い思いをなさったかとお察しいたします。そんな中で、沿道の住民により助け合いの輪が広がったと新聞にありました。まわりの人たちに声をかけておむすびの炊き出しをしたり、飲み物を配ったり。急ごしらえの看板でトイレの場所を教えて提供した方もあったそうです。
こういう話を目にすると日本もまだ捨てたものではないなと思います。地方には、都会では希薄になったご近所付き合いがまだ残っているからでもあるのでしょう。自分には関係ないこと、自分の利益にならないことには見向きもしない人が増えていると思っていました。

 『情けは人のためならず』ということわざがあります。本来は‘人に親切にしておくと、まわりまわって結局は自分のためになる’という意味なのですが、最近の若い人たちの間では‘人を甘やかすのは結局はその人のためにならない’という意味にとられることが増えているといいます。ことば使いやことわざの意味も時代によって変わっていくのかもしれませんが、私は本来の意味の方が好きです。
 人に親切にする、だれかから感謝される…心が暖かくなりませんか? 自分に余裕がないと人のことまでかまっていられないと思うかもしれませんが、どんなに小さなことでもいいのです。外はまだまだ寒いですが、一人一人の心の中に春が育てば素敵です。

冠婚葬祭マナーコンシェルジェの日記 作者 Fuwari  カテゴリー 年中行事
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2011年02月08日

『初午』

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2月初めの午の日は、稲荷神社の祭礼『初午』です。今年は2月8日にあたります。

京都伏見稲荷大社のご祭神である、ウカノミタマノカミが伊奈利山に降り立ったと言われている日であります。一年で一番寒い時期の祭礼ですが、その年によっては立春の前に午の日がくることもあり、そのような年のお詣りはかなり厳しい寒さの中となるでしょう。

今年は立春の後でもあり、とても暖かいので、お詣りに行かれる方も多いのでははないかと思われます。

写真のお菓子は京都伏見の稲荷大社の参拝土産として喜ばれる『辻占煎餅』です。同じようなお菓子は他の土地でも見かけます。私は、1月に広島の護国神社へお詣りした折に、同じお菓子を見つけました。

以前、カリフォルニアに公演で行きました時に、降りたって初めに立ち寄ったチャイニーズレストランで、フォーチュンクッキーが食後に出さました。この写真のものより、ひと回り小さなものでしたが、中から英語の一言が出て参りました。それが、本当によくあたっていたのを思い出しました。日本でもチャイニーズレストランで出されていますね。

広島で見つけたこのお菓子は、九州の霧島の中学校の生徒会の皆さんへのお土産として求めたのですが……ちょうど明日が受験と聞いて、慌てて「試験が終わってから開けて下さい」と付け加えた次第でした(笑)。

当たるも八卦、当たらぬも八卦ですが、やはり、皆さんの合格発表を待って、この春の新しいスタートの参考にみんなで笑いの中で楽しんで開けてみて戴けたらと思います。

冠婚葬祭マナーコンシェルジェの日記 作者 usagi カテゴリー 年中行事
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フォト : 辻占煎餅


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2011年02月11日

建国記念の日

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 2月11日は「建国記念の日」、「建国をしのび、国を愛する心を養う」ことを主旨とするもので、1966年(昭和41年)に国民の祝日となりました。
 2月11日は、もともと1872年(明治5年)に始まった紀元節という記念日で、1948年(昭和23年)まで続きました。起元節は、四方節(元日)、天長節(天皇の誕生日を祝う祝日)、明治節(明治天皇の誕生日)とともに四大節といわれていました。紀元節は、「古事記」「日本書紀」の記述により初代天皇とされる神武天皇が即位した日といわれています。当初は1月29日とされていましたが、翌年の1873年(明治6年)に、太陽暦採用に伴う措置で2月11日に変更されました。
紀元節は第二次世界大戦後、日本国憲法の精神にそぐわないとして廃止されましたが、1966年(昭和41年)に「建国記念の日」という名で復活したのです。この復活の裏には「建国を記念する日」を熱望する国民の声がありました。「建国記念日」ではなく、「建国記念の日」であるのは、史実に基づく建国された日とは関係なく、建国されたという事実を記念する日であるという考えによるものです。
「建国記念の日」は、明治、大正、昭和という日本の激動の時代を象徴する祝日だといえます。国を愛する国民が残してきた祈念の日です。長い歴史に思いを馳せ、平和に感謝して「建国記念の日」を迎えたいと思います。

冠婚葬祭マナーコンシェルジェの日記 作者 Marin  カテゴリー 年中行事
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2011年02月14日

ハッピーバレンタイン

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 女性から男性へチョコレートを贈ったのが始まりの、日本のバレンタイン。
 今では、ハッピーバレンタインとして、贈り物をするようになった。バレンタインの日、普段言えない感謝の気持ちや、Loveを伝えることをこの日に重ねて、贈り物を託す日として広まっているのが現状である。その贈り物も様々…カラフルに存在している。
 個人的にこの2月に誕生日を迎える方が、まわりに何人もおいでである。亡き両親も、大切な師もこの2月にお生まれであったことから、この月は、感謝や尊敬・幸福・健康・繁栄などの言葉とともに花を贈り、また、たむけもしてきた。それもことに春色のかわいいチューリップの花を…
 先頃、男性から贈る12のメッセージなるものを目にする。「ダズンフラワー」として12本の花それぞれに「言葉を添える」のである。その12なる言葉は、「感謝」から始まり、「誠実」「幸福」「信頼」「希望」「愛情」「情熱」「真実」「栄光」「努力」「永遠」とからなり、メッセージを込めて一つの花束にする。その花束を女性に贈ることで、「すべてをあなたに誓う」気持ちを表わすのである。ダズンフラワーとは、1ダースの花という意味。贈り物は一つ、ペアーの二つ、6・12(1ダース)・10や8・7・5も、和洋のこの数は目的に合わせて選んで使っているが、今年初めて数に合わせて言葉をつけ、ダズンフラワーとして贈るこの企画は、新鮮な思いでいつも愛用している、日比谷花壇の情報からである。
 贈り物に想いを込めるスタイルは変化している。一緒にケーキを頂くのもよし、春のしつらえの中にて、一服差し上げるのもよい。時間をつくり、話し相手になるのも、相手の欲しているほんの一部をお手伝いし、自分も楽しむ。さりげなく形に、言葉に表して幸せな気分に浸りたい。
Happy Valentineである。

PS. バレンタインの日
 2月14日、ローマ司教 聖バレンタインが、西暦270年ローマ皇帝フラウジスによって信仰、迫害により投獄され、こん棒で撲殺され殉死した日。伝説によると、毎年その日から鳥が交わりはじめると言われている。
夫婦間や恋人同士、贈り物や文を交わす風習である。

冠婚葬祭マナーコンシェルジェの日記 作者 Rainbow カテゴリー 年中行事
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2011年02月16日

「贈物をゆかしく小風呂敷に包む」

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 ワンポイントマナーレッスンは、紙袋から品物を取り出して差し上げるのではなく、古来からある風呂敷に包み、先方に差し出す際の心得をレッスンする。
 和の心を理解し、日本文化にふれ、日本女性として内面からも美しくと、「なでしこ大使オーディション」が行われた。当日は日本文化にふれるブースも設置され、来場の若き女性達に体験していただけるよう、その中にマナーのブースも用意したのである。そのマナーレッスンとは…
購入した際の紙袋はあくまで塵除け、エコが叫ばれている今、直接品物を風呂敷に包む、そして、大切な品は挨拶とともに先方に手渡しをする。スピードが要求され、便利さが優先される現代であるが、古来からの文化を所作とともに身につけるワンポイントレッスン!
 日本人の美意識の自然を取り込む文化は風呂敷にも表現されている。四季を表現する柄は、二月は梅、三月は桜、五月は菖蒲、六月は紫陽花、七月は撫子、九月は菊、他に雪・月・花のあしらいのあるもの、と私の手もとにある。それをタイムリーに目的に合わせて使っているが、江戸小紋のリバーシブルの小風呂敷は、使い勝手がよく便利である。表が縞、裏は菊の地紋の無地である。また、さめ小紋は色々な色で楽しんでいる。さらに赤は祝意を表わすもの。名入りの無地を一枚用意しておくことをお薦めしたい。小風呂敷はもちろん自分で購入するが、内祝いに先様の名を入れてお返しの品とするのも頂く側は嬉しいものである。紫の無地は、慶弔に使えて便利でもある。そのような心遣いが出来たら嬉しい。
まず、品物にのし紙を掛ける、もちろん表書きは筆でしたためたい。挨拶言葉は色々目的に合わせ、相手の目を見ながら口上を述べる。風呂敷を外し、先方に品物の向きを正面にし両手で勧める。この場合、品物は時計回りに回したい。畳の上でも、卓上でも、手の上でもしかりである。手渡しとともにお辞儀をする。何度も頭を下げるのではなく、ポイントをおさえて相手にはっきりとしっかりと申し上げたい。「おめでとうございます」など、声と言葉・顔の表情と立ち姿、姿勢も大切なポイント。印象の良さはいつも高感度アップの決め手となる。
生涯使えるゆかしい所作を身につけて、スマートに…と。
 姿を通してその人の人格までもが見えてくると言われるから、油断は出来ないのである。

冠婚葬祭マナーコンシェルジェの日記 作者 Rainbow カテゴリー マナー作法
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フォト : レッスン風景


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2011年02月18日

雨水

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 雨水(うすい)は、二十四節気のひとつで太陽黄経が330度のときで2月19日頃にあたります。期間としての意味もあり、この日から次の節気の啓蟄(3月6日)の前日までを指すこともあります。
 「陽気地上に発し、雪氷とけて雨水となれば也」と言われ、雨水とは、今まで降った雪や氷が溶けて水となり、雪が雨に変わって降るという時候を表します。この頃は、雨水もぬるみ草木が発芽する季節に当たります。昔から農耕の準備を始める目安の日とされてきました。
 二十四節気をさらに約5日ずつ3つに分けた七十二候によりますと、雨水の初候は「雨が降って土が湿り気を含む」、次候は「霞がたなびき始める」、末候は「草木が芽吹き始める」とされています。
 雛人形を飾るなら雨水の日と伝えられており、良い伴侶に巡り合うと言われています。また、雛人形を片付けるのは啓蟄の日が良いとされています。

 今冬は日本海側が記録的な大雪に見舞われました。一方、太平洋側は少雨の傾向で乾燥状態が続いています。大雪の原因には、ラニーニャ現象など地球規模の大気や海水の流れの異変がありました。欧州の寒波やオーストラリアの豪雨をもたらしたラニーニャ現象は、地球温暖化の影響らしいと言われています。
 屋根の上に重たくのしかかった積雪による悲劇がこれ以上起こらないように、春の訪れを切に願います。

冠婚葬祭マナーコンシェルジェの日記 作者 Marin  カテゴリー 年中行事
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2011年02月21日

如月 衣更着とも書く

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 衣を重ね着する「衣更着」が語源と言われる 如月(きさらぎ)。
 衣更着月とはよく言ったものである。ことのほかこの二月の寒さは厳しく、重ね着をする意であるが、そういう私も、“この月のきもの”と称し、色無地に江戸小紋で比翼仕立てにして着ている着物がある。重ね着のごとく、衿・袖口・振り・上前と裾に重なる様子が見え、長襦袢とで重ねが楽しめて、ひとり悦に入っているのである。
 この度、東京でも雪景色となり、久しぶりと早速に、雪ダルマならぬ小さなウサギを作る。赤い小盆にのせ、雪ウサギとした次第で、雪の朝ならではの風物詩を楽しむ。
またこの二月は、草木の芽が張り出すことから、早緑月・初芽月さらに梅見月・初花月などの異名もある。
水戸の偕楽園の梅まつりの様子が映像で流れ、吉例の梅見のときが訪れている。緋毛氈も見受けられ、邦楽の流れる園内を、寒気をものともせず冬の陽を浴びながらそぞろ歩く姿に、季節を楽しむ様子が伝わり、足をのばしたい衝動に駆られる。まさに花の兄の梅が一斉にほころび、やがて香りは園内に漂う。凛とした白梅の姿は唐より伝来し、平安人の憧れとなり、万葉集には118首もの歌を残している。
「源氏物語」に、女房 更衣あまた さぶらいけるなかに… とある。更衣は、女房装束を整えるいわばコーディネートの仕事をする女人のことである。現代では、6月1日・10月1日に衣更としてこの言葉が存在している。
 源氏物語絵巻の女人姿を思い浮かべ、ぜひ梅見とこの如月にくり出したい。

冠婚葬祭マナーコンシェルジェの日記 作者 Rainbow カテゴリー 季節の話題
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2011年02月22日

春の催し -- 匠の技にふれる --

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 春の催しがあちらこちらで開催されている。主催の主旨により、展示の仕方もお客の顔ぶれも様々。興味のある内容にて、本物を間近に見たり、手にすることは嬉しいことと出掛けてみる。
 この度、日本橋の百貨店で開催の東西名匠が集い、老舗の伝統ある文化を形にしたしつらいとともに、それぞれが歩んで来た見事な作品が集っている。作品はそれぞれに作られた意味が秘められており、作り手の熱い思いが、そのものにふれる度に伝わってくるようである。美術館では手にする事は出来ないが…
 伝統工芸品をはじめとして、生活に潤いをもたらすもの、また、実用品として欠かせないものなど、一同に集められており、春を呼ぶ作品に魅せられたひと時であった。雛人形・唐織の見事な袋帯、京友禅の美しい振袖・訪問着・バッグ・扇子・履物、永楽の京焼きはさすがにはなやか。香の世界から、紙・筆・墨・簾に至るまで、日本の伝統文化の巾は歴史とともに広がっている。また、洋風のスタイルは、明治以降銀座の老舗とともに開花して、華やかにしかもしっかりと生活に根づいている姿が見受けられた。和・洋の世界になってそれぞれが伝える伝統の良さは、日常から脱し、久しぶりに目にふれ手にし、納得した次第である。生活に潤いと美しさを取り込み、表現する日本人の美意識は、いつの世も健在である。本物の価値が問われる現代に存在する、「江戸の粋」「京の雅」であった。
また先刻、毎年、東京ドームで開催されるテーブルウェア・フェスティバルにも足を運んでみた。暮らしを彩る器展では、毎年訪れる人達は昨年と比較したり、それぞれのブースを興味いっぱいに、あの広い会場を楽しんだのである。こちらは入場料を伴うものなので、主催の力の入れ方もしつらいの仕方にも違いがあり、出品作品はプロから一般の人々、また、有名人のブースもありと賑やかである。和・洋の器を、テーマにもとづいて空間演出する様は夢の世界へ誘われる如くに楽しめる。日本の伝統の焼き物・漆・ガラスの特別なコーナーもあり、「優しい食空間コンテスト」では、それぞれテーマとともにその人柄までが想像され、実際に自分がその場に招かれているような錯覚に陥るようで、楽しいひと時でもあった。
様々な部門で活躍をしている方々の生き生きした姿が想像され、驚きと発見に喜んだのである。コーディネート部門では、670の応募作品のうち、「おかえりなさい」・「春はあけぼの」・「小正月に集いて」・「カラーコーディネートの日」など74点もの展示が楽しめたテーブルウェア・フェスティバル2011であった。

冠婚葬祭マナーコンシェルジェの日記 作者 Rainbow カテゴリー 季節の話題
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フォト : テーブルウェア・フェスティバル2011より


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2011年02月25日

利休の美学

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 利休が追い求めた美学は、己の死を賭けた美学であった。利休は、茶の湯の簡素化に努め精神的充足を追求した師、武野紹鴎の教えを更に進め、これ以上何も削れないという極限まで無駄を省いて侘び茶を大成させた。弟子に茶の湯の神髄を問われて、「茶は服の良き様に点て、炭は湯の沸く様に置き、冬は暖かに夏は涼しく、花は野の花の様に生け、刻限は早めに、降らずとも雨の用意、相客に心せよ」と返し、このような当たり前のことこそが最も難しいと弟子に諭した利休。
 茶の湯と利休を重用した秀吉が、茶の湯の権威のために秘伝の作法を作った折には、秘伝などという作法は重要ではなく、茶の湯の重要な一番の極意は「自由と個性なり」と言い放った。
 利休は秀吉に「朝顔が美しいので茶会に来ませんか」と使いを出し、秀吉が庭の満開の朝顔を楽しみにやって来ると、庭の朝顔はすべて切り取られてひとつもない。秀吉が茶室に入ると、床の間に一輪だけ朝顔が生けてあった。際立つ一輪の朝顔の美しさ。
 秀吉が好んだのは、壁も茶器も金ぴかの「黄金の茶室」。利休が設計した二畳敷きの茶室「待庵」は、限界まで無駄を削ぎ落とした究極の茶室。にじり口は間口が狭く低位置にあり、頭を下げて這う様な形にならないと中に入れない。また武士の魂である刀を外さなければつっかえてくぐれない。それは天下人である秀吉も同じで、茶室に入れば人間の身分に上下はなく、平等の存在になるということだ。
 主人と客がお互いを尊敬し合い、おごらない気持で接するという「和敬静寂」の考えで天下人秀吉と対等の立場を取ろうとした利休の魂は、今も生きている。

PS.利休は、天正19年、享年70才にて没す。裏千家では、利休忌が毎年3月28日に行われている。現在、大河ドラマ「江」に宗易(石坂浩二扮する)として、茶の指南をしている姿が登場である。天下人、信長、秀吉に茶の道を説いた人物である。 Rainbow

冠婚葬祭マナーコンシェルジェの日記 作者 Marin  カテゴリー おもてなし心
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フォト : 二畳敷きの茶室「待庵」


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