衣かえ(日本独特の風習)
〜衣かえ〜
「いずれの御時にか、女御更衣あまたさぶらひ給ひける中に…」と
いうのは「源氏物語」の有名な冒頭の文ですが"更衣"(こうい)とは天皇の
衣かえをつかさどる女官の呼び名、衣かえは古くは旧暦の四月一日にお
こなわれた行事で、宮中では、衣服だけでなく、几帳(きちょう)などの室内
調度品まで、すべてを夏物に変えました。
わが国は四季の移りかわりがはっきりしていますので、これに合わせて
きものを変えて楽しむ風習が生まれたのでしょう。
現代の衣かえは六月一日から単衣(ひとえ)仕立ての夏衣(なつころも)とな
ります。
この衣かえは季節の行事であり、それを守り通すのは日本人の本質に合っ
ていますし、日本の季節感と行事と衣服は大切にかかわりあっています。
同じ衣服で間に合う国がありますが、日本の草木が表現する季節の色彩、
豊かなわが国の衣生活の美意識を知りますと、喜びに堪えません。
歌舞伎や映画で見ることの出来る衣服にそれらを見い出したとき、知る
ことの大切さを、そして表現出来る喜びを痛感いたします。
現代生活の中では、色、柄、材質を考え、T.P.O.にあわせた装いの中に
季節感を表現していきたいものです。
冠婚葬祭マナーコンシェルジェの日記 作者 いしいようこ カテゴリー 祭








