袖触(す)り合うも多生(たしょう)の縁
旅でのあいさつ 〜袖触(す)り合うも多生(たしょう)の縁〜
旅はおもいがけないことから、心があたたかくなります。
私は新宿から“あずさ”に乗車、秋の甲斐路へ向かいます。(ア〜懐かしい、・・・と)
まだ、“あずさ”の無いずっと以前のこと、新宿から夜行にて松本へ向かいました。
夜行は山へ向かう人もおり、いっぱいです。新聞紙を敷き、そこに座って目的地
に向います。松本から上高地へ向かう為に登山グツをはき、服装もそれなりに
整えて、荷物を持ってのことでした。
この度は全く別の目的で、小淵沢でお待ち下さるご夫妻をおもい、心がはずん
でいました。
途中八王子から私の隣の席へ、山のスタイルとおぼしき男性が座ります。
「失礼します」と私に声をおかけです。私も「こんにちは」とお返しをしました。
後からの方が声をかけるのは当然のことですが、声をかけられて私もよい
気分です。
スーパードライの缶を片手に帽子をかぶり、ピッケルだけをもち、クツは登山
グツ、チェックのシャツを腕まくり、まさしく頼もしいかんじの山男。髪には白い
ものが見えます。
「富士山はどちらの方にみえるのでしょう」と、私はしきりに窓に目をやります。
「甲府あたりから富士山は後ろのほうにみえますよ」と彼、「私は小淵沢まで
まいりますが、どちらまでですか?」「韮崎までです。そこからタクシーにて
千畳岳にのぼります。三千キロの山にて明朝は雪の予報が出ており心配
ですが・・・」と。
7時間の行程を、10時間みているとのこと。16名のパーティーですが、
この度は、女性はいないとのこと。もうかれこれ登山暦50年になるなどと、
おききします。(ウーンと)
私は同世代の方とみて、うれしくなったしだいです。
そこで私も、かつて上高地にのぼったこと、又茅野から蓼科へ登った若い時の
ことなど、1千†〜2千†の山をハイキングと称して歩いて楽しんだ話をしました。
彼は3千km級の山々を登っておいでです。大変であった新宿からの夜行の話し
も出て、同じ経験をしていることに私も密かにナットク。
この度の目的を少々話しましたが、間もなく韮崎。スーパードライをのみほした
彼は「それでは、お気をつけて」と、私も彼に「よい旅を」と、60分あまりの
出来事でしたが、あいさつにはじまり、思い出話と、そして別れのあいさつ。
つかの間、となりに居合わせた二人は言葉を交わし、共通の話から(心を開いて)
それぞれの目的地に向かいます。
あいさつは無くてもすむけれど、あった方がどんなにかよいでしょう!
とてもホットな時間をすごすことが出来、さらに次の目的地に心がはずみました。
さりげないあいさつから、快適な一日のスタートが出来たのです。
人との出会いは、あいさつにはじまり、あいさつに終わると言われる、
まさにその情景でした。
この旅のつづきは、次回のブログにて金木犀の香る甲斐の散策をします。
おたのしみのほど・・・!
冠婚葬祭マナーコンシェルジェの日記 作者 Rainbow カテゴリー 旅のマナー
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フォト : フリーフォト「photoコレクション」より 秋

