文化を伝える幸せ♪
先日、近隣小学校でお祭りがありました。PTAの模擬店や先生方の科学実験的な遊び(?)開かれた学校協議会の地域スタッフがボランティアで運営する土曜授業の発表会など盛大に催されました。私は野点で子供たちと参加しました。前日の雨が見事に上がり、秋晴れの日曜日です。
ー学校が土曜日を休みにしたことで始まった土曜授業ー
もう7年になります。この小学校では、太鼓、三味線、琴、日舞、茶道、切り絵、英語の教室があります。私は茶道を担当しています。土曜授業の前からボランティアで茶道はしていましたから、もう9年になります。一番上の子供は19歳です。初めは月二回していましたが、最近は月一回です。回数は少ないので、お点前をいろいろ覚えるよりも、お茶を通して学ぶマナーと、ホスピタリティや思いやり。客ぶり、亭主ぶり、つまりは相手に対する心遣いを学んでくれたら良いと頑張って続けています。そんなわけで、お点前は炉でも、風炉でも【運び点前】のみです。現在25人の生徒がいます。会費は五百円、お茶は柳桜園、お菓子は老舗の高級和菓子です。運営費を賄うのもひと苦労ですが、子供たちだからこそ、本当においしい物や、地方に伝わるお菓子の由来やエピソードなども紹介して、味わってもらいたいと思う一心で選びます。 お稽古は第三か第四の土曜日。朝
9時から。片付けが終わると午後6時。疲れないと言ったら嘘になります。ボランティアは本当に大変です。でも、うれしいことがたくさんあります。
例えば、中学生になると京都に修学旅行にいきますが、それぞれに工夫のお土産を買ってきてくれます。有名なお菓子から、珍しいお菓子。中には老舗のお茶やさんの本店に行ってお茶を買ってきてくれた子もいます(^o^)そんなふうに育ってくれて本当にありがとうと思います。(;_;)嬉しくて涙が出てきます。少ないお小遣いと自由時間の中なのに……。「ありがとう」
そして、今日の野点は全員が着物で致しました。2年ほど前から、私の着物やリサイクルショップで小さめの着物を探して教室で着せてきました。友人も提供して下さり数も増えました。子供たちも着物を着ることに興味を持ってくれて、家でも話題にしたのでしょう、お母さんたちも次第に興味を持って、タンスの奥から出したり、おばあちゃんから頂いたり、買いに行ったり…と。お母さんたちの着付け方もだんだん上手になります。
こんなふうに日本の文化がほそぼそながらも伝わっていくのですね。肩肘張らず、欲張らず、長い道のりでした。
今日の着物姿での野点。それは、秋晴れの空の下、ひとあし早い紅葉のようでした。朝から夕方まで、着物を着ても脱ぎたいと言うどころか、よく動き働いてくれました(^_^;)クラスメートの前で照れてお辞儀もそこそこのこともありますが、それはそれで微笑ましい光景でもありました。
お茶の土曜授業に参加できない(人数に制限があるため)子供たちの為に、平日に釜をかけ、休み時間に学年毎に振る舞っています。朝、廊下で会うと「今日は何年生?」と目を輝かせて聞いてきます。短い休み時間に何十人もの子供たちが茶室にやってきます。その子たちに手早くお菓子を出し、お茶を点ててくれるのは、茶道教室の子供たちです。チャイムがなると走って来てくれて、手際よくお茶を振る舞って、次の授業に遅れないように戻っていきます。
最近はお母さんたちがよく働いて手伝って下さいます。お茶の友人も遠くから手伝いに駆けつけて下さいます。
文化を伝えながら、私はたくさんの幸せを頂いています。
冠婚葬祭マナーコンシェルジェの日記 作者 usagi カテゴリー 文化



